おんじゅん道 読書:日曜日たち 忍者ブログ
日々のあれこれを書いてます。
(恐れ入りますが こちらでは管理人のことはおんじゅんと呼んでください)
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昨日ブログランキングに登録し、実生活だけでなくネットでも引きこもりの私が、ついに余所とのつながりを持ったわけで、どうなるかドキドキしてます。

はじめましての方、ようこそ辺境のブログへ!

過去の記事に目を通していただければわかるかと思いますが、やたら長々と書いてます。備忘録の要素が大きかったサイトなので、こんな有様です。

カテゴリー「水泳」で登録したのに、今日も読書記録。



日曜日たち

吉田修一の本は「最後の息子」「パレード」「静かな爆弾」を読んで4冊目。都会に住む若者の心情を描いたという意味では他の作品と同じだけど、ファンタジーといってもいいような話。最後まで読むと、ほっとした気持ちにさせられた。パレードで味わった痛々しさは欠片も見当たらない。

本を読み始める前に、5本の話をまとめた短編集だけど、それぞれの話がつながっています、って宣伝を読んでいたので、「さてそのつながりは何なんだろう」と思いながら読み始める。

最初の2本では不覚にもつながりに全く気付かず、急に出てきた家出兄弟たちに違和感を感じ、変なところで出てくるなぁ・・・と思っただけのこと。3本目に、「あれ?」となり、4本目に至ってはその話の主人公より少年たちのことが気になってしまう始末(苦笑)。最終話は少年たちの話と主人公の話がラストへと収束していくので、印象深い話となった。

少年たちは、各々の話を渡り歩いた妖精のようで、先にファンタジーと書いた次第。

どの話も主人公が今に漠然とした不安や不満を持っていて、彼らの先行きの見えない未来が今の自分の生活の在り様にも共鳴し、鬱転しそうな気分で読み進めていく。しかし、1話目より2話目、2話目より3話目と話が進むにつれ、主人公の未来が明るく感じられる話となり、家出少年の見つけた未来の幸せとともに、読後感は妙にさっぱりと明るかった。

さらっと読み流せる話でした。病院の待ち時間とか、そんなときにお勧め。
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